先ほどお話した、幅広い動作点(速度・トルクポイント)で高い効率を実現することは、とても大変な作業でした。モータコアやスロット形状を、千通りを超える組合せから選択し、大量に解析して、最適なバランスを見つけ出すことに非常に苦労しました。
実際の開発にあたっては、シミュレーションと試作品の評価結果をつきあわせて構造を決めるのですが、とても地道な作業を繰り返すことで、効率と出力密度の改善を果たしました。
今回開発したモータは、当社の自社設計フォークリフト用モータとしては第5世代の構造にあたりますが、これまで先輩達が開発してきた設計資産を活用して、世代を経ることで、広範囲の動作点で高効率を実現した、フォークリフトに最適なモータを開発することができました。