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電動車両の未来を支える「高効率モーター」:その6つのメリット

モーター

前回のコラムでは、走行用モーターに求められる高効率とは「広い動作範囲で高効率を確保する」ことであり、それを実現する技術と付随するコストの上昇について述べました。

今回のコラムでは、電動車両に「高効率モーター」を導入することで得られる主なメリットを、わかりやすく紹介します。

 

1.高効率モーター採用の6つのメリット                        

電動車両に高効率モーターを搭載することで、主に次の6つメリットがあります。

高効率モーターの6つのメリット

①航続距離の延長                                高効率モーターは、同じ距離を走行する際に必要な電力を削減することができます。その結果として、1回の充電で走行できる距離が伸び、より長距離の走行が可能になります。

②バッテリー容量の削減                             走行に必要な電力量が少なくなるため、バッテリー容量を最適化することもできます。より小型のバッテリーでも十分な航続距離を確保できるため、車両の軽量化やコスト低減にもつながります。

③電力料金の削減                                        高効率モーターの導入により、走行距離あたりの電力消費量が減少します。その結果、ユーザーは電力料金を節約することができます。

④バッテリー寿命の延長                             必要な総充放電量が減るため、バッテリーの劣化を抑えることができます。結果としてバッテリー寿命が延び、バッテリー交換の頻度を抑えることができます。

⑤CO2排出量の削減                               電力に化石燃料由来の電源が含まれていても、電費効果によりCO2排出量を抑えることができます。特に環境規制が強化されている欧州では、このメリットが注目されています。

⑥オーバーヒート防止                              高効率モーターは損失が少なく、発熱量を抑えられます。急な登坂や連続走行時でも熱がこもりにくく、安定したパフォーマンスを発揮します。


2.電動走行車両 商品企画へのメリット適用

ここで紹介した6つのメリットのうち、①航続距離の延長と②バッテリー容量の削減の2つは、車両企画において特に重要な要素になります。
下図が示すように、ターゲットユーザーのニーズにあわせて、
①    バッテリー容量を維持しつつ航続距離を延ばす
②    航続距離を変えずにバッテリー容量を削減して軽量化やコスト低減を図る
といった選択が必要になります。

航続距離とバッテリー容量

 

3.高効率モーターとリチウムイオン電池(LiB)の好相性


近年、ゴルフカートや軽電動車(LEV)でもLiBが採用されるケースが増えています。LiBは鉛バッテリーに比べて軽量・小型で、バッテリー交換費用も含めたライフサイクル全体のコスト面で競争力が徐々に高まっています。
LiBは鉛バッテリーと違い、バッテリー容量の調整が比較的容易なため、高効率モーターにあわせてバッテリー容量を最適化することが可能になります。高効率モーターとLiBとの組み合わせは、モーターのコスト上昇以上に、車両全体のパフォーマンス向上と製品ライフでのコスト削減を両立できる可能性があるのです。


4.おわりに
高効率モーターは電動車両の魅力を支えるキーデバイスとして、環境性能やバッテリー寿命の向上にも貢献します。
当社は今後Toyota Super Driveをはじめとした高効率モーターのラインナップを拡充し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。