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水素で支える地域の未来~知多市旭公園の定置型燃料電池発電システムを見学~

カーボンニュートラル

愛知県知多市の旭公園を訪問し、水素エネルギーを活用した、地域住民の暮らしや防災を支える取り組みを見学しました。

愛知県では、17の企業等と連携し、「低炭素水素モデルタウン実証事業」が進められています。その実証事業の一環として、旭公園内の体育館横に、ブラザー工業様の定置型水素燃料電池(サンプル出荷7kW機)が設置されました。この燃料電池には、当社が開発した「発電機用 8kW FCモジュール」が採用されています。

旭公園体育館は、市民が日常的に利用する施設であると同時に、災害時には物資供給拠点としての役割も担います。今回導入された燃料電池発電システムは、平常時には施設の照明などに電力を供給し、災害時には必要な機能を維持する電源として活用されます。この発電システムは、必要な時間帯や電力使用量に応じて柔軟に運転できます。日常利用の利便性と災害への備えを両立できることが大きな特長です。

本設備の水素供給システムは、明治電機工業様が導入を担当されています。水素カードル2基を用いたコンパクトな構成で、残量が少なくなると自動で水素供給事業者へ通知する仕組みも備えています。運用面にもさまざまな工夫が施されており、安心して活用できる仕組みが整えられています。

Figure1_Asahi_park_FC

小型FCモジュールが実現する省スペース・高効率運用

当社FCモジュールを採用したブラザー工業製定置型燃料電池発電機は、設置のしやすさと運用のしやすさに特長があります。

大型の燃料電池発電機や複数台を組み合わせて運用する発電設備では、チラーなどの外部冷却設備が必要になる場合があります。一方、ブラザー工業製燃料電池発電機は外部冷却設備を必要としません。そのため、省スペースで設置でき、既存施設にも導入しやすい構成となっています。

さらに、当社のFCモジュールは0.1kW単位で出力を細かく制御できます。発電機内のバッテリーと組み合わせることで、利用状況に応じて必要な電力を効率良く供給できます。施設を利用する方々にとっても、安定した電力利用につながります。

一方で、水素エネルギーのさらなる普及に向けては、機器のさらなる長寿命化など、引き続き取り組むべき課題もあります。今回の実証では2029年まで運転を行う計画であり、その後の継続利用も見据えながら、FCモジュールの耐久性や寿命延長に向けた検証が進められる予定です。

Figure2_Brother_FC

おわりに:水素を地域の力に

今回の見学を通じて、水素エネルギーが地域の暮らしや防災を支える身近なエネルギーとして活用され始めていることを実感しました。

日常の電力利用と、災害発生時の非常用電源を両立できる燃料電池発電システムは、今後の地域防災や脱炭素化において大きな可能性を持っています。本設備には多くの自治体や企業からも関心が寄せられています。今後、水素が脱炭素社会を支えるエネルギーとしてさまざまな地域の公共施設に広がっていくことが期待されます。

当社はこれからも、燃料電池技術の可能性や水素エネルギーの活用事例とともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みや最新の技術動向を発信してまいります。

 

参考リンク

愛知県 知多市における低炭素水素モデルタウン事業を開始

明治電機工業株式会社 愛知県知多市における低炭素水素モデルタウン実証事業 オープニングセレモニーを開催

ブラザー工業株式会社 知多市 水素燃料電池 BCP実証