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モーターインバーターとモーターコントローラーの違いについて

モーターコントローラー

モーターインバーターとモーターコントローラーは、いずれも電動モーターの制御機器の名称として聞いたことがあると思いますが、その役割や機能の違いは何でしょうか?

モーターインバーターは、主に交流モーター(ACモーター)の速度やトルクを制御する装置です。すなわち、バッテリーなどの電源から供給される直流電流を、可変周波数の交流電流に変換してモーターを駆動します。

モーターインバーターは周波数を変更することによって、モーターの回転速度を精密に制御できるため、回転速度が変動するアプリケーションに最適な制御装置です。また必要な回転速度と負荷(トルク)に応じて効率的な制御が可能であり、エネルギー効率の向上も期待できます。

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それでは、モーターコントローラーとはどのようなものでしょうか。

モーターコントローラーは、モーターの起動、停止、回転、負荷(トルク)といった基本のインバーター制御に加え、アプリケーションに必要とされる制御機能が追加されています。

ゴルフカートや低速EVなどの電動車両を例にあげると、車両キースイッチのオンオフ制御から、過負荷・過電流・過熱などの異常状態からモーターを守る保護機能、回生ブレーキ制御、速度のフィードバック制御など多岐にわたる車両制御機能を持ちます。また通信インターフェースを通じて他のシステムと連携することで、システム全体の信頼性を向上させることもできます。

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以上をまとめますと、モーターインバーターとモーターコントローラーの最も大きな違いは、モーターインバーターがモーターのインバーター機能に特化しているのに対し、モーターコントローラーはインバーター機能に加え、各種アプリケーションにあわせた広範な機能を持ち、より詳細な制御とシステムの保護が可能である、ということです。

当社のNEOSコントローラーは、高効率なインバーター機能に加え、ゴルフカートや低速EVなどの簡易制御機能、モーター保護機能を備えています。すなわちそれがNEOSインバーターではなく、NEOSコントローラーと呼んでいる所以なのです。

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