2025年6月の異常気象は日本だけでなく、ヨーロッパやアジア各地でも報告されています。ヨーロッパでは、スペイン南部では46℃と記録的な暑さが観測され、フランスでも40℃を超える猛暑日が続きました。このような猛暑によりヨーロッパ各所で山火事や熱中症による被害が拡大しています。
インド北部やパキスタンでは、6月初旬から続く熱波により、気温が50℃近くに達し、電力供給や水不足が深刻化しました。また中国南部の貴州省や広西チワン族自治区では、豪雨による洪水が頻発し、数万人が避難を余儀なくされました。
これらの現象は、地球温暖化の進行がもたらした結果とも言えます。国連事務総長アントニオ・グテーレス氏は、2023年に『地球が沸騰している』*2と警鐘を鳴らしましたが、この発言が具体的に示す危機的状況が今、私たちの目の前に迫っています。私たち一人ひとりの選択が今後ますます重要になってくる、と言えるのではないでしょうか。